<不安商法>不安を煽るキャッチコピーについて
私は、不安商法がめちゃくちゃ嫌いです。
(人の不安や危機を煽ある文句を使い、言葉巧みにモノを売ったりする商法です)
試しに大きな本屋さんの平積みをざーっと見てみると、キャッチコピーでも、文章でも、「不安を煽ってるな~」と感じるものは世の中にかなりの数存在します。
意識しだすと、「こんなにあるのか…」とビックリするぐらい。
不安を煽るという事は、誰かの心を傷つけるということ。
ひっかきまわして、ざわざわさせて、精神的なダメージを負わせるということです。
消費者側は、あまりにもそういうキャッチコピーが多いため、広告とは「そういうもの」だと思い込んでいるし、煽られた不安の中で買ってしまったものもたくさんあるのでしょう。しかも、「買う」ことに対しては意識的でも、「不安になってざわざわした心を鎮めよう」と脳が働いた過程は、ほとんどが無意識に起こっていること。
この状態が私ははっきり言ってかなり嫌です。
商品をなんだと思っているんだ、そんなネガティブな言葉しか選べなかったのか、という制作側への憤りもありますし、そもそも、消費者心理に付け込んだやり方が気に食わないのです。
広告は、ポジティブなものです。
良いものをたくさんの人に広めるために、いいところをぎゅっと濃縮させた、誰かの心に届けるためのメッセージ。
写真ひとつで表現できるもの、言葉一つで表現されるもの、それらすべてが、製作者の熱い気持ちによってつくられた、渾身のデザインです。
不安を煽るなんてとんでもない!
だから、あなたの広告も、ポジティブにお仕事を伝えられるものであってほしいと思います。
だって、今もっているその商品は、あなたが本当に良いと思うもののはず。お客様を不安にさせなくても、その商品の良さを全面に出せば、絶対伝わるものなのです。
そして、お客様が「これいいね!」と商品を手にしてくださったなら、きっと不安商法で得たお客様なんかより、何倍もの喜びが溢れてくることだろうと思います。
私が作るリーフレットやWeb広告は、不安商法のような、そういう煽る言葉はどうしてもつかえません。使いたくないんです、ごめんなさい。
そもそも私のお客様にはそういうものを好む方はいらっしゃいませんが、今後デザインを…と考えてくださっている方は、この点に関しての事前のご理解をお願いいたします。
言葉はポジティブに。
誰かの心を満たすために、使います。